身につける知識は業務内容やニーズも考慮

介護現場で介護職として働く際は、実に様々な分野の知識が役立つことがあるため、勤務先が扱う事業の種類や日々の業務内容、利用者のニーズなどを考慮しながら、必要な知識を身につけるよう努めることが大切です。

たとえば、要介護度が高い利用者の割合が大きい施設においては、排せつや入浴などの身体介護に関する基本的な知識を学ぶのはもちろんのこと、日々の業務の中で適切なサポートができるよう訓練をすることが重要です。
また、生活習慣病や認知症をはじめとした様々な疾患を持つ利用者の悩みに寄り添うため、主な疾患の症状や治療法について、研修や勉強会などの機会を利用して確認をしておくことも大事です。

大規模の特別養護老人ホームや有料老人ホームの中には、一人ひとりの介護職が代表的な疾患に関する基礎的な知識を得られるよう、医師や看護師を招いて定期的に研修を行ったり、業務の合間にミーティングを取り入れたりしているところも多くあります。

なお、デイサービスや訪問介護などをはじめとした言葉でコミュニケーションが取れる高齢者の数が多い現場では、より良いサービスを提供するうえで、対人コミュニケーションに関する知識を持つ介護職が好まれる傾向があります。
その他、カラオケやお絵描き、体操などのレクリエーションの企画運営に関する知識が豊富な人は、周りの利用者やスタッフから頼りにされたり、やりがいを感じながら仕事に取り組んだりすることが可能です。